もっと、生きてほしかった……
「で、ここが図書室で…。」
今学校案内してるけどやっぱこの高校広いな〜
ってつくづく思わさせられる。
きっちり覚えてないと迷子になりそうなくらい…。
海斗、絶対迷いそう……
ここは慣れてないとまるでめいろみたいな場所だしなぁ。
「海斗。
一応今ので終わったんだけど……
覚えらんないでしょ?」
「当たり前。
俺、迷子になるかもな(笑)」
「ねっ!海斗?」
「ん?」
「もしみんなに聞いてOK出たら、私たちのグループに入んなよ!」
まぁきっと、
みんなOKしてくれるだろうけど。
「えっ…いいの?」
「私は全然OK♪
まぁ教室に帰ったら聞いてみるから!」
「サンキュっ!
じゃあ…帰ろっか?」
何か帰るのやだな…。
もうちょっと海斗と2人っきりが良かったな……
なんて思ってんのも私だけか。