もっと、生きてほしかった……



そのあとみんなと他愛もない話をしていると教室に担任が入ってきた。



「おーい
みんな席着け〜」



あっ担任・・・・・・




ってことは例の転校生も来たのかな?



「え〜
知ってるやつもいるだろうが今日からウチのクラスに転校生が来た。

みんな見ても惚れんなよー(笑)

まぁ俺的には美波のほうが可愛いがな(笑)」




私のクラスの担任はまだ25でみんなに好かれてる。



そのせいか先生も私たちにフレンドリーに接してくれて、今じゃみんな下の名前で呼び捨てだ。



全く、いつ見ても情けない担任だな〜




「先生!
そんな話どうでもいいから早く転校生紹介してよ。」




私はあえて冷たく言った。


じゃなきゃまたいろいろ喋りだしそうだからな……




「おっと!
すまんすまん。

おい!!
早乙女!

入れ〜」



「早乙……女?」




後ろで海斗の小さい声が聞こえてきた。



その声は驚きと戸惑いが混ざった不安そうな声だった……。




< 76 / 305 >

この作品をシェア

pagetop