もっと、生きてほしかった……



あれから2時間……


私は何にも集中できずただひたすらあの2人のことを考えていた…。




授業中にしょっちゅう聞こえてくる海斗と美海ちゃんの声………



楽しそうに、わいわい騒いでいた。



その声に先生はブチギレするし……



なんだかもう最悪



キーンコーンカーンコーン♪♪


ようやく授業が終わり昼休みになった。



それと同時に私もすぐ夏歩のもとに行った。



「あれ?
美波どうしたの?」



心配そうに私の顔を覗き込む夏歩……


きっと夏歩は気づいてるんだよね…?



私がここに来たわけを………



「夏歩…っ!」



夏歩の優しい声に私はココロの“何か”がプツンっと切れた気がした。



「えっ?!
美波?!」




気づくと私の涙腺は完全に崩壊していて、みるみるうちにたくさんの雫が頬を伝っていた……



それを見たクラスの男女ともどもが驚いた様子で、でも心配そうに私に声をかけてくれた。




幸い海斗と美海ちゃんは教室にいなかった。



「美波…
とりあえず屋上にでも行こっか?」




夏歩の優しい気遣いで私は屋上に行くことにした…。



ゴメンね…

心友にまでこんな心配かけちゃって………





ホントに……………ゴメン……



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