もっと、生きてほしかった……



「美波……
こうなったらハッキリ聞くしかないんじゃない?」



えっ?


それって私が海斗にキモチを聞くってことだよね?




そんなのムリだよ…!!



そんなの怖すぎるよ…。



もしも


冷めた。とか美海が好きだって言われたら?



私きっと立ち直れないよ……。



このままじゃダメだって分かってるけど、どうしても怖い………



海斗……

あなたは今、

誰を想っているんですか…?




あなたの“ココロの中”には誰が写っているの…?



そんなことココロで思ってたって始まらない……



だったら前向きなよ!


私!!!



「夏歩……
このままじゃ…ダメなんだよね?

確かめなきゃ、始まんないよね?」



私の言葉に夏歩は大きく頷いた。



夏歩



今なら





できる気がするよ…!!




思いっきりぶつけてくるよ……!



「夏歩!
私、今日放課後にちゃんと聞くから!」



強い決意とともに私は力がわいてくる感じがした。



きっと海斗も私と同じキモチだよね



そんな期待を背負い、


私は深く深呼吸をした…。




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