もっと、生きてほしかった……
チャイムの音とともに放課後になった。
これから私は、
確かめなきゃいけない……。
海斗に真正面からぶつからなきゃいけない……。
怖いけど、何もしないよりはマシ
それだけを何度も頭にリピートさせ私は海斗のもとに駆け寄った。
「海斗……
ちょっと話あるんだけど……
屋上に…来て。」
弱々しい声で海斗に言った。
でもその時隣にいた美海ちゃんが私を睨み、
「海ちゃんはこれから私と一緒に帰るの!
邪魔しないでくれる?
“美波ちゃん”(笑)」
背筋が凍るような、不気味な笑顔を見せた。
でも目は全くというほど笑わず冷たかった……
「でも私、
今じゃなきゃ…ダメ…なの。
海斗……お願いだから来て……」
どんどん弱くなる私。
こんなんじゃ美海ちゃんに負けちゃうよ………
「分かった。
じゃあ行こ。」
海斗の返事に美海ちゃんの眉間が少し寄ったような気がした。
そしたら案の定突拍子もないことを言い出した…。
「海ちゃんが行くなら私もついていく〜♪」