もっと、生きてほしかった……



「美波…?
お前、何…言ってんだよ……。

別れるなんて絶対イヤだからな!」




そんなワガママ言わないで……。



期待しちゃう……よ…



「これ以上、
私も耐えらんないから…

ゴメンね……海斗…」




そう一言残し、
私はダッシュで屋上を後にした。



「美波!!!」



この時、

私は一体どんな顔をしてたかな?



きっとひどかっただろうな………



とにかく泣きまくって、どう帰ってきたのかも覚えてなかった。




現実逃避



この時の私にピッタリの言葉だった…。



ただ、今自分の前にある現実から逃げてたんだ……



あなたを信じず、


勝手に人のせいにしてた……。



最低な人間……………




「ゴメン……
ゴメンなさい…っ!」




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