男子校は危機百発ッ!~甘すぎる修学旅行~
靖杜はそう言って、あたしのあごを細くて綺麗な指でなぞる。
「…えっ…?」
「………椎榎ちゃんを」
「…うん…」
なんでこんなにも
心臓が
ドキドキするんだろ
「…食べちゃいたい!」
「∑ぐはっ!!」
いきなり抱きつかれて、びっくりするあたし。
「あはは♪びっくりしたでしょ」
あたしを離し、靖杜は満面な笑みであたしを見た。
おいおい…
…心臓に悪いよ…。
「俺にも、椎榎ちゃんをドキドキさせるチャンスをくれなきゃ」