男子校は危機百発ッ!~甘すぎる修学旅行~
淨弥がたまらなく愛しくて…、あたしはシャツをぎゅっと掴む。
「…淨弥…」
あたしがそう、名前を呼ぶと、
「…ん?」
淨弥は動きをやめ、不思議そうに頭を傾げた。
「…好き」
愛を言葉で表現する形は、山ほどある。
その中から、あたしは「好き」という言葉を選んだ。
それが一番、あたし達らしくて……。
それが一番、真っ直ぐに気持ちが伝わると思った。
それを聞いた淨弥は
「…俺の方が、…好きだから」
くすっと笑い、最後に、とびっきりの甘いキスをくれた。