男子校は危機百発ッ!~甘すぎる修学旅行~
「あちゃー…、こりゃ派手にやっちゃったな……。
…珍しいな、淨弥がこんなに怒るの」
靖杜は成宮隼人を見た。
「あっ、朝のナンパ男じゃん」
鋭い視線を成宮隼人に送る靖杜。
その時、
あたしの手を握っている淨弥の手の力が、
僅かに強くなった気がする。
宇津井は靖杜の言葉を聞いて、
「…ナンパ男?」
声のトーンが変わった。
「おいてめぇ。
ナンパならよそでやれよ。
……ぶっ殺すぞ」
成宮隼人をじっと睨み付ける宇津井。