男子校は危機百発ッ!~甘すぎる修学旅行~
なんで…、
泣きそうな顔してるの…?
目にいっぱい涙を溜まってる隼人を見て、あたしは反抗することを忘れてしまった。
「…俺は、ずっと覚えとった」
隼人はそう言って、下に俯いた。
…過去に何があったのか、分からない。
あたしと隼人はどういう関係だったのか、覚えてない。
だから…
「…ごめん…」
という言葉しか、出てこなかった。
「……。」
隼人は顔をあげて、あたしをじっと見つめた。