男子校は危機百発ッ!~甘すぎる修学旅行~
そして、ゆっくりあたしを離し、どこかへ向かって歩き出そうとした。
「…待って…!」
あたしは思わず呼び止めてしまった。
「…あたしたちの間に、…一体何があったの?」
お願い…
――教えて……
ところが
「……。」
隼人は何も言わず、その場から立ち去った。
……なんなの……?
「…嵐みたいな人…」
突然やってきて、心を散々かき回したくせに、
…何も言わず、立ち去るなんて……。
本当、
…ずるい人…。