月と太陽の事件簿14/隙間女の視線
「それでレミはオレにどうしろって言うんだ?」
「気になるのよ」
あたしはハンカチを握り締めて、じっと達郎を見据えた。
あたしは確かにオバケは苦手だけど、それを信じるほど子供じゃない。
「範子の話には裏があるって言うのか?」
「確証があるわけじゃないけど…」
確証はない。
でも気になる。
「刑事の勘ってヤツか」
達郎の言葉にあたしはうなずいた。
達郎はふぅむ、と唇を尖らせた。
「範子は泉田の事を隠そうともしなかったんだよな?」
「こっちが拍子抜けするぐらいね」
「範子と泉田は不仲なのか?」
「そこまではわからないけど…」
でも前科者の愛人なんて、厄介払いしたいと思うのが普通だろう。
「だったら、最初から部屋に入れたりしないんじゃないか?」
「泉田に脅されたんじゃないかな」
泉田は前科持ちの悪党。
『俺と別れようとしたらどうなるか分かってるんだろうな?』
「気になるのよ」
あたしはハンカチを握り締めて、じっと達郎を見据えた。
あたしは確かにオバケは苦手だけど、それを信じるほど子供じゃない。
「範子の話には裏があるって言うのか?」
「確証があるわけじゃないけど…」
確証はない。
でも気になる。
「刑事の勘ってヤツか」
達郎の言葉にあたしはうなずいた。
達郎はふぅむ、と唇を尖らせた。
「範子は泉田の事を隠そうともしなかったんだよな?」
「こっちが拍子抜けするぐらいね」
「範子と泉田は不仲なのか?」
「そこまではわからないけど…」
でも前科者の愛人なんて、厄介払いしたいと思うのが普通だろう。
「だったら、最初から部屋に入れたりしないんじゃないか?」
「泉田に脅されたんじゃないかな」
泉田は前科持ちの悪党。
『俺と別れようとしたらどうなるか分かってるんだろうな?』