月と太陽の事件簿14/隙間女の視線
「被疑者死亡という事態はまぬがれましたね」

やけに真面目くさった口調で達郎が言う。

ああ、と星野警部補はうなずいた。

「日野の蹴りは凶器だからな」

「レミの蹴りは拳銃の次に危険ですからね」

言いたい放題の星野警部補と達郎。

まったく、ホメられてんだか、けなされてんだか…。

まぁ少なくとも、人間扱いされてないことは確かだな。

蹴ってやろうかしら、2人とも。

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