この命、あなたにあげます
春喜…、次はあなたの番だよ…。
「光…、春喜もここに連れてきたのは、春喜のことも聞いてほしいからなの。」
「春喜君も何かあるの?」
光の顔は、一瞬にしてまた曇った。
「うん。実は、俺は心臓病なんだ。でも、今すぐどうにかなるわけじゃないから、安心して。」
「そっか…。言っとくけど、私は二人とも友達のままだからね。」
そう光が言った瞬間、春喜の顔が明るくなった。
「じゃあ、そろそろ戻ろっか!」
私達は教室に戻る。
さっきのような重苦しい空気じゃなくて、とても明るい空気の中…