インターン・シップⅡ

すると中から「うぃ~」なんて言いながら出てきた男にさらにびっくりした。


頭は金髪、鼻にピアス。


二の腕にはタトゥー。


黒のタンクトップに、デニム。


おまけに棒つきの飴を口に入れ、モゴモゴいわしながら出てきたこの男。


「……………。」


「……………。」



お互い、しばし沈黙でお互いを見つめ合った。



そんな中、先に口を開いたのは彼の方だった。


「サツキの上司さん?」


「あ、あぁ、はい。榊です」


胸ポケットから名刺をとりだし1枚渡すと、彼は飴の棒をクルクル回しながら片手で受け取った。


さほど興味がないのか、名刺の裏表をクルクルっと見たらケツポッケにしまい、「どうぞ」と言って中へ入れてくれた。



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