インターン・シップⅡ
すっかり俺を忘れてくれてたらしいヨウは苦笑いでペコペコ頭を下げながらアイツとは反対側の、俺が座ってる後ろにある部屋に入って行った。
恐らく、ヨウの部屋なんだろう。中からTシャツを持ってまたアイツの部屋に入って行った。
次に出てくると、今度は冷蔵庫から俺にだしてくれたスポドリを淹れてまたサツキの部屋へ。
「あのさぁ…言い忘れてたんだけど、お前の会社の上司さん?きてんだけど…」
「………………。」
バサッ!ドタドタッ!!
何やら騒がしい音を立てながら部屋からでてきたアイツ。
髪はボサボサ、おでこには熱さまシート。
まだ熱が高いんだろう、目は潤み、頬も赤い。
ヨウに借りたブカブカのTシャツからは肩がはみだしていた。