インターン・シップⅡ
「あぁ、ただいま。
サツキ、寝てなくていいのか?熱は?
飯食ったのか?薬は?
あぁ、またそんな格好でフラフラしてないでもっと温かい格好をしなさい」
お母さんみたいに怒って世話を焼く千ちゃんに「あ、うん」とだけ頷いておいた。
千ちゃんがこうなのはいつものことだ。
面倒見がよくて、世話焼き上手。お母さんみたいで、時にお兄さんみたいな千ちゃん。
いつも冷静で温和で…とにかくあまり怒ったとこを見たことないんだけど…。
「……で?こちらさんは?」
顎で社長を指す千ちゃんは心なしかイラついてるように思う。
私をソファーの奥側に座らせると、千ちゃんは私の横に、つまり社長の前に座った。
え?何で…??
とは思ったけど、一応紹介をしておいた。