インターン・シップⅡ
だけど、それだけは嫌だった。
あの時みたいにもうお荷物にはなりたくなかった。
社長におんぶに抱っこ状態も嫌だし、大体引っ越し代を彼氏に出してもらうとか彼氏にしてもらうことじゃない。
私じゃ頼りないだろうけど、私だって社長の何か役に立ちたい。
社長と対等…は無理かもしれないけど、お金の関係にはなりたくない。
彼氏に毎月々、借りてた分をいくらか返していくなんてありえない。
それに…。
社長に隠してた1番の理由は…千ちゃんとヨウのことを話さなきゃならないから。
2人のこと、恩人だと思ってる。『ありがとう』じゃ言い尽くせないほど感謝もしてる。
だけど…2人にはそれぞれ抱える悩みがあって、とてもデリケートな問題だ。
それを他人に話すなんて…できなかった。