インターン・シップⅡ
でも、「ルームシェアしてる」って言えば「誰と?どんな奴?大丈夫なのか?」と心配される。
それを大丈夫!と納得さすためにはそれなりの“理由”が必要なわけで。
だから2人のことは避けては通れない道だった。
納得してもらうためには話さないわけにはいかないし、紹介もしなきゃならなかった。
だから…隠してたのに…。こんな形でバレるなんて…最悪だよ。
固く閉ざされた扉の前でズルズルと崩れ落ち、その場にへたりこんだ。
涙は出ないけど…ため息はでる。
それから…咳と鼻水も。
あぁ…そうだった。
私…風邪ひいて結構な高熱……だっ……たん…だ……。
もう全部…夢だったら…いいのに…。
朦朧としてきた意識の中で、そんな都合のいいことを思いながら私は…意識を手放した…。