インターン・シップⅡ
「でもね…?
本当は優しいの。わかりにくいんだけど、優しくてね?仕事もできるし…案外真面目だし、それに何より…私を助けてくれた」
「…助ける?」
「……ストリッパー。
辞めれたのは社長のおかげ。あの世界から足洗えたのも、雅樹が見つかったのも。
内定もらえたのでさえもね。全部…社長のおかげ」
苦笑いを浮かべながらそう話す私に、「言うことなしじゃねぇか」と「むしろ何が問題なんだ?」と、千ちゃんは肩を竦めた。
「うん…。幸せだと思った。
足枷が全部外れて、願ってた自由を得た。もう…借金の心配もしなくていいし、あんなこともしなくていい。
それにまた人を好きになれたしね。もう2度恋愛なんてしないっ!とか言ってた私がよ?」
そんなことを言ってた当時を思い出してフッと笑えた。