インターン・シップⅡ
「もう反抗期のガキじゃないんだし、冷静に腰を下ろして大人の話し合いを繰り返したけど…。
結果は…決裂だった。
怒った親父さんはハルから全てを取り上げたんだ。
ハルに与えた車もマンションもカードも…何もかもね」
「…それから……どうなったんですか?」
「ハルは無一文。帰る家さえなくなったよ。
でもそれだけじゃない。さらに追い討ちをかけるように、何もかもを失ったハルに用はないと言わんばかりに周りの奴も去ってったよ」
「そんな……っっ!」
「まぁでも…そんなもんだよ、人間なんて。
みんな所詮…損得感情で動いてる。利益がある奴かない奴か、自分にとってプラスになる奴かマイナスになる奴か…。
心の中じゃそんな計算してんだよ。だから全てを失ったハルから去ったんだ」