インターン・シップⅡ
だからそっと離れてペコッと頭を下げた私を見ると、フンッ!と鼻を鳴らして階段を上がっていくカオリさん。
階段上の社長の腕に絡まると
「何で秘書なんか雇ってんのよ~!しかも女~!
バイトは男の子ばっか使ってたのに~!
私以外の女、ここに入れないでよー!!」
そう言って私を睨み、本気で怒りだす彼女。
カオリさんはいつもそういうことを言う人なのか、妙に慣れてる社長はその発言に特別驚きもせず…。
「お前に関係ないだろ~?」
絡まれた腕を離してそう言うと部屋へ帰って行った。
蓮司さんもやれやれ…って感じで眉を下げると
「サツキちゃん、コーヒー3つね。
あ、1つは砂糖とミルク付きで」
そう言って社長の部屋へ消えて行った。