インターン・シップⅡ
「だから…俺がアイツの名誉のために言っておくよ。
アイツは…ハルは、誰よりもお金の価値を分かってる。
ありがたみも、怖さも…それから汚さもね。
社長になった今のハルにとって、そのドレスは安い買物かもしれない。
でも、ハルはサツキちゃんだから…買ったんだよ?
サツキちゃんにプレゼント出来る特権をレンに渡したくなかったんだよ。
サツキちゃんに笑顔で『ありがとう』って言ってもらえるのはレンじゃなくて自分が良かったんだよ。
それって…金額がどうとか、高価だとかどうとかじゃないんだよ?
ハルの“気持ち”だからね」
「……………はい」
「よし、いい子いい子。
ハルに『ありがとう』って一言伝えたらそれだけでアイツは大満足だよ」