インターン・シップⅡ

だから私も「なんとなく…」って言って誤魔化した。


それからはさっきまでの気まずさなんてなかったかのようにおしゃべりを楽しんだ。


気まずさ…っていうか、私が勝手に僻んで壁作ってただけなんだけど…。


でももうそんな壁もなくなったからあの日パーティーの話も自然に聞けた。


私が帰ってから久々の再会で集まった仲間達は二次会へ行ったらしい。


そこで私がいないことを知ったみんなは口々に社長に文句を言ったそうだ。


『ちゃんと紹介しろ』に始まり…『セクハラ社長』だの『ロリコン!』だのと…みんな言いたい放題。


「対応に困ってたわよ?ハルくん。

顔真っ赤にして、照れたり膨れたり…あぁ、最後には怒ってたわね。

『もう俺のことはいいから、放っといてくれー!』って」


フフフ…とリカさんは笑った。

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