インターン・シップⅡ

てっきりこの前のことを怒ってるだろうと思ってた。


まぁでも大人だし、同じ職場だしいつまでも怒ってはいなくても“わだかまり”としては残ってると思ってたから、こんな風に普通に優しくされて嬉しいんだけど…拍子抜けっていうか、困惑っていうか…。


リアクションにも…困ってしまう。


「え~…と、はい。

もうすっかり…元気?…です…」


ビビりながら、困惑しながら曖昧に答える私をフッ…て笑うと「そうか…」とだけ社長は言った。


何だか…その表情に胸が締めつけられた。

切ないような、悲しいような…キュッて胸の奥が鳴った。


そんな私をよそに、社長はコーヒーを淹れていて調度今なら2人だし、言うなら今だと覚悟を決めた。



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