インターン・シップⅡ
「あ、あのっ!社長!!」
意気込み過ぎて思いの他大きな声が出てしまった私を、コーヒーを飲む手を止めて社長は怪訝そうに見つめた。
「あの…この前は……ごめんなさい…。
心配して言って下さったのに失礼な言い方をしてしまって…それから……わざわざ来て下さったのに嫌な思いをさせてしまって………ごめんなさい」
もう一度頭を下げて謝るけど、社長は何も言わずにただズズズー…と音を立ててコーヒーを飲むだけだった。
「あの……時間をあけてもらえませんか…?」
「………?」
「お話したいことが…あります。
社長に…聞いていただきたいんです。知っていてほしい話なんです…」
恐る恐る顔を上げソロッと上目遣いに社長を見れば、小さく息を吐いてから「…あぁ、わかった」と了解してくれた。