インターン・シップⅡ
腹を立てながらもコーヒーを淹れ、砂糖とミルクもつけてトレーに乗せるとお姫様が待つ社長室に向かった。
階段を上がり、社長室の前までくるといつものようにコンコンって2回ノックをしてから「失礼します」と声を掛けた。
――――――ちゃんと…声をかけた。
もっと言うならノックもした。
私が来たことを知らせるために、ノックも声もかけた。
それから社長室の扉を開けたら…―――――――――…社長とカオリさんの唇が重なり合ってた。
社長の机に腰を掛けて目を閉じ、社長のネクタイを手繰り寄せて唇を合わすカオリさん。
目を開け……ってゆうか、目を見開き固まったまま重ってる社長の唇。
そのキスを開かれたドアの前で湯気が立つコーヒーを持ったまま見つめてる…私。