インターン・シップⅡ

そして去り際に一言…


「鍵、付いてんだからちゃんとかけないとまた邪魔されちゃいますよ?」


そう言ってから部屋を出た。


だけどそんな風に気丈に振る舞ってるのは、嫉妬してるって思われたくないとかカオリさんの挑発に乗りたくないって思ってるからで。


だから案外部屋を出て1人になったら泣き崩れるんじゃないかとか、感情むき出しに喚き散らすんじゃないかとか。


そんなことが一瞬頭を過ぎったけど……実際は階段を下りて、トレーを置きに奥へきた今も至って普通だった。


普通ってゆうか、あんな場面を見ていながら冷静でいられる自分に驚きつつ呆れつつ…ため息をひとつ吐いた時だった。


バーーーーッッッン!!


ものすごい音をさせながら社長室の扉が開いて、何事!?…って振り返ったら社長が私の後ろにいた。


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