インターン・シップⅡ
でも社長の目は不安に揺れていて。
そんな目で見ないでほしい…。
許しを乞うような、私の本音を探るような、そんな目で見ないで。
居心地の悪さに耐え兼ねて目をそらした私に社長が息を詰まらせたのがわかった。
だけど、私にはどうすることもできない。
私に何を望んでるの?
「何にも見てないよ」って言えばいいの?
「何でキスなんかすんのよっ!」って怒ればいいの?
そんな無言の探り合いをしている時だった。
「ハル~?そろそろ出ないと時間ヤバいよ~?」
脳天気な声と共に私達がいる奥へやってきたカオリさん。
「あ、バイトちゃん。
コーヒー、そのまま上に置いてあるから片付けといて~?それから変なとこ見せちゃってごめんね~?」
私を見るなりクスクスと笑いながらそう言う。