インターン・シップⅡ

多分、いつものカオリさんなら……


『え~!何でよ~?

そんな子放っときなさいよ~』


…なんて言うんだろうけど、さすがに今の社長に恐れをなしたのか「…は~い」なんて言いながらあっさり引下がった。


そしてカオリさんがいなくなるや否や…。


「“お気になさらず”ってどういう意味だ?」


「……え?」


でも社長に恐れをなしてるのは私も同じで…。


怒りを孕んだその目で睨み殺されんじゃなかろうかと、もしくは逃げないように腕を捕まれてるけどこのまま頚動脈に噛み付かれんじゃなかろうかと。


そんな思いが占領する中で恐怖に張付いた喉からはそれを言うのがやっとで、しかもしぼりだされたその一言は掠れて小さかった。


だけどしっかり社長の耳には届いてたようで…。


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