インターン・シップⅡ
「惚けんな。
今『お気になさらずに』つったろ?
お前は俺が誰とキスしてようが気にしねぇのか?」
「いえ、あれはそういう意味で言ったんじゃなくて…」
「じゃあどういう意味だ?
あんなとこ見てながらお前はやけに落ち着いてんじゃねぇか。
何が『鍵はちゃんと閉めろ』だ?!何が『お気になさらず』だっ?!」
怒り大爆発の社長にアワアワするばかりで、うまく口が回ってくれない。
だけどここで黙ってしまったら肯定してると思われ兼ねない。
「しゃ、社長…!
とりあえず落ち着いてください!それから腕…痛い…です」
弁解をする前に、私の話をきいてもらう前にとりあえず落ち着いてもらおうとしたんだけど…。
「俺は…俺は、お前の何なんだ…?」
社長のその言葉に愕然とした私はもう…口を開くことさえ出来なかった。