インターン・シップⅡ

社長が出て行って、その場に取り残された私は…ズルズルとヘナヘナとその場にへたりこんだ。


…私が聞きたいよ…。

私の方こそ…社長の何なのよ…。


社長の本音を今知ったけど…だったらお互い様じゃない。

私だって…社長がわかんないよ。


自分だって何も言わないくせに。


言ってくれないから…不安になる。

そんなとこも…私たちはお互い様みたいだったけど。


そう思うと自嘲的な笑いが零れた。


私たちは恋愛に向いてないのかもしれない。


似ている所が多々ある私たちは、似ているからこそ解り合えてもそこから愛は生まれないのかもしれない。


相手を理解し痒い所に手が届くのと、相手を愛し相手の欠点をも許せるのとは違う。


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