インターン・シップⅡ
距離
それから4日が経った金曜日――――――――。
私は大学の図書館に居る。
卒論の資料を机いっぱいに広げ、分厚い本をその横に高く積んで。
いかにも“勉強してます~”ってオーラを醸しだしてはいるものの…実際は、全然頭に入ってこない。
あの日の光景が頭を占領していて、新しい情報を脳が受け付けないみたい。
もう何回目かわからないため息を吐いて広げてあるだけの本をパタンと閉じた。
そして手を上にあげ、グ~…と伸びをしながら周りを見渡して見ると金曜の午後の図書館に人は疎らで、チラホラと何人かいるだけ。
でもその人も疎らな図書館には似つかわしくないラブラブカップルが肩を寄せ合って仲睦まじく机に向かっているのを見つけた。