インターン・シップⅡ
存在価値
―――――…。
――――――…。
実は…俺の抱えてた仕事でトラブがあって…。
そっちの対応にはハルが回ってくれたから俺はハルの仕事を引継いだんだ。
でも…とても終わりそうになくて…。しかも俺、5時からクライアントと打合わせ行かなきゃダメだし…。
ホント悪いんだけど、サツキちゃんちょっと出てきてもらえないかな…??
―――――…。
――――――…。
申し訳なさそうに言う蓮司さんの声が頭の中をグルグル回ってた。
あぁもう……私の馬鹿っ!
私情に流されて仕事を放棄するからこんなことになんのよ。
もぉ…ホント最悪。
自分が…最悪。
軽率な行動を取った自分を呪いながらとにかく会社に急いだ。
電車を降りてからも走って走って…。