インターン・シップⅡ
「は、早く帰って続きしなきゃ!今日中に終わりませんよっ!」
ニヤニヤと笑う蓮司さんをおいて伝票を持つとさっさとレジへ向かった。
こうなりゃ、逃げるが勝ちよっ!
てゆうか、変に期待さすようなこと言わないでよ!蓮司さんのバカッ!!
もう…胸がドキドキして…うるさいのよっ!
「待ってよ、サツキちゃ~ん」
後ろから呑気な声をだす蓮司さんを放ってスタスタ早歩きして会社に急いだ。
この胸のドキドキが早歩きして上がった心拍数のせいにするために。
顔が赤いのは……冷たい風の中を早歩きして火照ったことにするために。
“ホントにそうだったらいいのに…”って期待してしまう気持ちを振り払うように…スタコラサッサと私は早く歩いた…―――――…。