インターン・シップⅡ
集中に集中を重ね、脇目も振らず仕事に没頭した。
邪念を振り払うかのように。余計な事を考えないように。
だって…そうでもしなきゃつい考えてしまいそうで。
蓮司さんの言う通りだったらいいのにな…とか。
まだ…希望はあるのかも??とか。
だから尚更手を動かし、頭を働かせ目の前の書類に集中した。
まぁ、そのおかげで予定より早くに仕事が片付いたけど。
「ふぅ…。終わった…」
最後にエンターキーをポンッと押して一息ついた時だった。
「お疲れ。終わった?」
タイミングを見計らったかのように2階から蓮司さんが下りて来た。
「はい、なんとか…。
蓮司さんはどうですか??何か手伝う事ありますか?」
「大丈夫。こっちも終わった。
本当にありがとね、サツキちゃん」