インターン・シップⅡ
「そんな…とんでもないです。
元はと言えば…私にも非がありますから…」
尻すぼみに小さく呟くと蓮司さんはクスッと笑った。
「ねぇ、飯行かない?
2人でお疲れさま会しようよ。がんばった祝杯あげて、パァ~っとさぁ?」
その誘いはかなり魅惑的だけど……その微笑みがうさん臭い。
絶対…何か企んでる!
根拠はないけど私の中の“惑わされちゃダメだセンサー”なるものがそう言ってる。
だから『疑ってます』ってアピールするように、誘いに答えないまま無言で蓮司さんをジ…ッて見た。
「………もう昼間みたいにからかわないから。ね?行こう?」
私が警戒してるのがわかったのか、小さく両手を上げて「降参」を意味しながらそう言う蓮司さん。
そんなやりとりがおかしくて、クスクスと笑い合った。