インターン・シップⅡ
どうしたんだろ?何かあったのかな??
いつもならズカズカと入ってくるのに…。
あんなに濡れて…あんなとこで突っ立って何やってんだろう?
こっちをジッ…と見るだけで動こうとしないカオリさん。
蓮司さんを呼びに行こうかと思ったけど、社長と電話中だろうし。
でも何だか様子がおかしそうだし…悠長のことは言ってられない。
そう思ったら、ついこの間カオリさんに何されたかもすっかり忘れて私は雨の中に飛び出した。
「カオリさんっ!どうされたんですか??
蓮司さんがおられますから、とりあえず中へ…」
カオリさんに近付いて、風と雨の音がすごいから少し大きめに声をかけたんだけど…返事はなくて。
返事はない代わりに…――――――…パシー…ンッ!
私の頬に痛みが走った。