インターン・シップⅡ
「………えっ??」
な、何で!?何がどうなってこうなってんの!?
何で私ビンタされてんの!?しかもかなり痛いし…!
理由も分からずいきなり叩かれた驚きを隠せぬまま、ただ叩かれた方の頬を押さえてカオリさんを見た。
怒り、憎悪、侮蔑。
それら全部を足した顔して私を睨むカオリさんは…
「このっ…売女がっ!」
忌々しくそう吐き出し、その言葉の刃に私は固まった。
ザアァァァ…。
もう…私たちを包む冷たい雨の音しか私の耳には聞こえてこなかった…―――――――…。