インターン・シップⅡ
俺はと言えば…。
あの時はテンパッてたし、急いで現地に飛ばなきゃダメだったからハルの申し出をまさに天の助けと信じて疑わなかった。
「進展があったらすぐ連絡する」とハルは言い、「全部片付いたら連絡いれる」と俺は言って別れたものの…。
ハルの仕事量をちゃんと把握してなかった俺は、自分の仕事ですら手いっぱいなのにハルの分まで背負込むことになり、正直…途方に暮れた。
でも…自分だって忙しいのに俺の代わりに行ってくれたことを思えば当然だと思い、2人分の膨大な量の仕事に勤しんでいたんだけど。
やっぱりと言うか、当然と言うか…そう簡単に終われる量じゃなくて。
その頃、ハルもなかなか下りない許可にもどかしい思いをしていたようで。
だから「進展があった!」「全部片付いた!」と、やっとお互いの吉報を知らせ合えたのは今のこの電話だった。