インターン・シップⅡ
「ありがと、蓮司さん」
小さな声でお礼を言ったら
「わかればよろしい。
それから、サツキちゃんは笑ってないと魅力が半減だよ?
誰かと比べなくても、サツキちゃんが素直な良い子だって知ってるよ」
そう言って蓮司さんは2階へ帰って行った。
敵わないなぁ~…蓮司さんには。
全部お見通しで、言って欲しい言葉全部くれて…。
カオリさんと比べて…ちょっと卑屈になってた自分が恥ずかしい。
蓮司さんの言う通りだ。
社長が私のためにどんだけのことしてくれたか…。
私を救ってくれた社長のこと信じなきゃ…ね。
それにまだ1ヵ月なんだし、これからゆっくりじっくりお互いを知ればいいんだ。