インターン・シップⅡ
サツキちゃんのことだ、何かあるな…。
何か隠してる。それを暴いていいものかどうか、俺には判断しかねるけど…。
でもそうだとしたらハルに言わないとか言いそびれたとかじゃなくて、きっと言えない事情があるんだろう。
だとしたら…――――――――…
「お客さん?着きましたよ?」
「………え?」
つい夢中になってあれこれ考え込んでいたら、いつしか第一総合病院に着いていて。
料金を支払い、一応領収書を切ってもらうとタクシーを降りた。
確か…711号室って言ってたけど、一応ナースステーションできいとくか。
そういえば…ハルはもう着いてんのかな?アイツ、飛び出してってたのはいいけど、マジでここまで走ってく…………るわけねぇか。
一瞬浮かんだありえない考えに苦笑いをこぼして俺は自動ドアをくぐった。