インターン・シップⅡ
――――コンコンコン。
「失礼します」
ドキドキしながらドアノブを回して中に入ったら、眉間に皺を寄せながらコーヒーを飲む社長と目が合った。
社長に近づく度ドキドキと高鳴る胸を沈めるため深く息を吸い、机の前まできたら覚悟を決めた。
「あ、あの、社長!
本日の夕方から社長の予定はないんですけど…もし社長が…」
「あぁ、わかってる」
「…え??」
「店の予約が8時だから…7時にはここをでないとな。
今日は仕事切り上げて帰るから、悪いが明日出社でもいいか?」
社長…知ってたんだ。
私の誕生日…。
しかもお店の予約までしてくれてたなんて…。
もう嬉しくて嬉しくて…私は満面の笑みで「はいっ!」って返事をした。