インターン・シップⅡ
「川原サツキさんは~…………711号室ですね。
このまま真っ直ぐ行かれて、突当たりを右に曲がって一番奥のお部屋ですよ」
丁寧に教えてくれた白衣の天使に礼を言うと、言われた通りに廊下を歩いた。
やっぱり、ホントに居るんだ……サツキちゃん。
ヨウがわざわざ教えにきてくれた事を疑ってるわけじゃないけど…。
でも何となく…頭のどっかで、心の奥の方で、まだ少し信じれない気持ちがあって…。
だからここに居る事が確定された今、尚更ヘコんだ。
何で………自殺なんてしようとしたんだ?サツキちゃん…。
サツキちゃんが目覚めた時、俺は何て言ったらいい?
一歩一歩、その部屋に近付く足取りは重く…。それでも辿り着いてしまった部屋のドアの前で覚悟を決めるかのように俺は、深呼吸をひとつ吐いてから、ドアを開けた。