インターン・シップⅡ
……そう。あのパーティーの時、サツキちゃんを追いかけようとした俺を止めてハルはそう言った。
『我社にとってアイツはかなりの戦力だし、申し分ない人材だ。
飲み込みも早いし、頭の回転も良い。気も利くし、仕事に無駄もない。
アイツの能力は十分かってるつもりだ。将来的にはアイツに任す仕事も増えるだろうし、俺たちにとってはプラスだ。
でもな、“俺の女”ってことになると………それはマイナスだ。
いいか?レン。
俺たちは真面目に、ただひたすら仕事をしてきた。何もなかった頃からコツコツと築き上げて今までやってきた。
それがやっと実を結び、評価もされて信頼を得た。それらがあるから仕事が入ってくる。
だけど、世の中にはそれをおもしろく思わない奴もいるし、俺たちの失敗を願ってる奴等なんかごまんといる。』