インターン・シップⅡ
それを冷静に、こうもアッサリスッパリ言い捨てられると言い返す言葉もなく……。
そんな彼には何を言っても正論が返ってくるだろう。
元々、反論するつもりも意見する気も更々なかった俺は、早々に白旗を掲げ、さっきまで座っていたパイプイスに腰を下ろした。
だけどそんな俺とは違ってハルは、尚も本田医師とバトルを繰り広げるつもりのようだ。
「お前は…お前は心配じゃねぇのかよっ!?
もしも…コイツがこのまま目を覚まさなかったら……って考えねぇのかよっ!」
「……………。」
「ここにあるのは結果かもしんねぇけど、それでも自殺なんてありえねぇって、ホントはお前だって思ってんだろっ!?」
そう言い放ったハルから目を逸らした本田医師は何も言わずに、ただ…「ふぅ…」っと息を吐くと目を伏せた。