インターン・シップⅡ
「うちは別に下宿屋なわけじゃないですが…まぁ放ってもおけず…。
居候って意味ではヨウも似たようなもんだし、部屋も余ってるし。
今更もう1人増えたところで大差ありませんしね…うちに来るよう進めたんです。
まぁさすがに、最初は抵抗があったんでしょう…拒んではいましたが、背に腹は代れませんしね。
それに……元々、俺たちじゃ間違いの起きようがないんです。
だからそのことも踏まえてよくよく話し合って、サツキも納得した上で共同生活が始まりました。
多分ですが、うちに来た時とストリップに売られたのはほぼ同じ頃だったと思います。
元々、細身で口数も少ないし笑わない子でしたが……日に日に痩せていき、もう顔なんて無表情そのものでした。」
そこまで話した本田医師は重苦しいため息を吐いて一旦区切ると、コーヒーを一口飲んでからまた話してくれた。