インターン・シップⅡ
「千ちゃんもヨウも。もちろん、社長も蓮司さんも。
いつだってそばにいてくれて、私は1人じゃないのに。
私には頼れる味方がいるのに……そのことを忘れてすぐ逃げるから…」
「サツキ…」
「でももう逃げません。
だって…『俺がこの手で葬ってやる』なんて……社長ならまじでしそうで怖いから~」
…なんて、この暗い雰囲気を一掃したくて、いつもの社長が見たくてわざとぶざけて明るく笑って言っただけなのに。
繋がれてない方の手で私の頭をグッと押さえた社長は自分の方に私を引き寄せ、何の躊躇いもなくそのまま自分の唇を私の唇に重ねた…――――――――…。
それは一瞬のような、永遠のような。
まるで夢のような、現のような。
目を瞑るとか、ここが病院だとか。そんなことを忘れ去るような甘く優しいキスだった。