インターン・シップⅡ
「もうっ!謝らないでって言ったじゃないですか!」
…そう。蓮司さんもまた社長と同じように自分を責めていた。
私が目を覚ました日、社長が帰ってからしばらくしてから蓮司さんは来てくれた。
そして私の顔を見るや否や、蓮司さんは謝り出した。
『あの日、俺がもっと早くに下に降りてれば…』って。
『あのまま帰したりなんかしなければよかった。ちゃんと捕まえて、吐かせればよかった』って…。
どこまでも優しい蓮司さんは私が目を覚ますまでの間、きっとずっと自分を責めてたんだろう。
蓮司さんのせいじゃないから。だから自分を責めたりしないでと何度も謝る蓮司さんにそう言った。
だけど蓮司さんは、尚も来る度に謝るもんだから『もう私に謝らないで!謝るなら来ないでっ!』ってお願いした。