インターン・シップⅡ
相変わらず人でごったがえす中を歩き、やっと社長の隣りに居る蓮司さんの後ろ姿を見つけた。
声をかけようとした矢先に…
「何であんな女連れてくんのよっ!
ブランドの服着てりゃいいとか思ってんの?大した女でもないくせに、気取ってんじゃないわよ。事務員のくせにっっ!」
カオリさんの罵声が聞こえてしまった。
そう言って喚くカオリさんに蓮司さんは「まぁまぁ…」と宥めてるだけだし、社長にいたっては…興味なさそうにただそこに立ってるだけのようだった。
カリスマジュンさんに…綺麗にしてもらったのになぁ…。
結構…イケてると思ってたんだけど…勘違いも甚だしいって感じだったのかな?
あぁ…穴があったら入りたい…。
どんどん沈んでいく気持ちを、もう上げる気力さえなかった。